行動2017で発表

  • blogを新しい「はてな」に移してから、長らく放置してしまっていましたが、思い出したので更新します。

  • 8月末の行動2017で、院生の研究をポスター発表をします。今回は4大会合同大会ということで、馬の研究者も多く参加されると思います。いろいろな示唆をいただければと思っています。
  • 坪山佳織・秋田優・沓掛展之 半野生馬の生活史履歴と人口学的特徴 
  • 個体がどのような生活史履歴を経て、どれほど次世代に遺伝子を残すか、個体の生活史が個体群レベルの現象とどのように関わりあうのか。これらの疑問に答えるためには、個体群の構成個体が識別され、個体ごとに生活史イベントが記録された長期データが必要とされる。本研究では、宮崎県都井岬に生息する半野生馬(岬馬)において、1987年~2010年の23年間に生存した約500個体の生存・死亡・繁殖を分析した。調査期間中、個体数は73頭から122個体の間で変動した。馬はハーレム型の配偶システムを持つため、雄間競争による雄の高い死亡率が予測される。本個体群では、寿命は雌のほうが有意に長いものの、生存率に性差・年齢差はなかった。約63%の雌は生涯繁殖成功がゼロであったが、最大10頭の生涯繁殖成功を持つ雌もいた。仔の性別に関しては、母親の年齢の二乗項が有意に影響しており、繁殖開始時と終了時により高い確率で雄を産んでいた。これらの長期データから、他の半野生馬個体群、飼育馬との比較を行う。